1/3
https://www.jcr.co.jp/
1 8 - D- 0 0 2 1
2 0 1 8年 4 月 6 日 株式会社日本格付研究所(JCR)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
西日本鉄道株式会社
(証券コード:9031)【新規】
債券格付 A+
【据置】
長期発行体格付 A+
格付の見通し 安定的
債券格付 A+
■格付事由
(1) 九州北部を主たる事業基盤とする民鉄大手。充実した一般路線バス網と高速バス路線を展開している。天
神地区を中心に複数の商業賃貸ビルを有する。運輸業および不動産賃貸事業が利益の柱であり、両事業の 業績は安定して推移している。近年、アジア地域での宿泊特化型ホテルの出店を積極化している。
(2) 天神地区における当社のプレゼンスは高く事業基盤は強固である。良好な雇用情勢およびインバウンドの
増加などを背景に、当面事業環境に大きな変化はないものと見られる。シニアマンション建設や新規ホテ ルの出店などに加えて、次期中計期間に本格化する福岡ビルの建替えなど、中期的に営業キャッシュフロ ーを上回る投資が続く見込みである。このため有利子負債は今後も増加する可能性が高いが、現状見通せ る範囲では財務諸指標の悪化は限定的と考えられる。以上を勘案し、格付を据え置き、見通しは安定的と した。
(3) 18/3 期営業利益見通しは第 3 四半期決算発表時に 201 億円(前期比 3.9%増)と公表されている。19/3
期は現中期経営計画の最終年度であり、営業利益210億円、有利子負債/EBITDA倍率5.7倍などの定量目
標が設定されている。19/3 期事業計画によれば、3 年間累計(17/3 期~19/3 期)の設備投資額は 1,259
億円(前中計比 304 億円増)と公表されており、19/3 期も投資負担が重い状況が続くと見られる。引き
続き投資のコントロールとコスト抑制が重要と考えられるが、業績は堅調な推移が予想される。
(4) 福岡ビル建替えは隣接する天神コアビルとの一体開発を目指す大規模プロジェクトである。天神地区では、
同プロジェクト以外にも当社保有施設の高度利用に向けた取り組みなどが計画されている。当社が参画す
る JV が優先交渉権者に選定された旧大名小学校跡地再開発もこの一環である。このほか海外での宿泊特
化型ホテルの展開も進められている。しかし、投資の平準化や投資リスクの軽減を念頭に置いて計画が推 進されると考えられることから、急激に財務内容が悪化する局面は避けられる見込みである。本社債の発 行による調達資金は設備投資資金に充当される予定だが、安定性が高いキャッシュフロー創出力を背景に、 当社の財務内容に及ぼす影響は限定的と考えられる。
(担当)上村 暁生・加藤 直樹
■格付対象
発行体:西日本鉄道株式会社
【新規】
対象 発行額 発行日 償還期日 利率 格付
第 49 回無担保社債(社債間限定同 順位特約付)
100 億円 2018 年 4 月 13 日 2038 年 4 月 13 日 0.753% A+
【据置】
対象 格付 見通し
2/3
https://www.jcr.co.jp/
対象 発行額 発行日 償還期日 利率 格付
第 39 回無担保社債(社債間限定同 順位特約付)
100 億円 2008 年 9 月 12 日 2018 年 9 月 12 日 1.85% A+
第 41 回無担保社債(社債間限定同 順位特約付)
70 億円 2010 年 9 月 14 日 2020 年 9 月 14 日 1.32% A+
第 42 回無担保社債(社債間限定同 順位特約付)
70 億円 2013 年 6 月 3 日 2023 年 6 月 2 日 1.010% A+
第 43 回無担保社債(社債間限定同 順位特約付)
100 億円 2014 年 4 月 11 日 2024 年 4 月 11 日 0.783% A+
第 44 回無担保社債(社債間限定同 順位特約付)
80 億円 2016 年 3 月 4 日 2026 年 3 月 4 日 0.345% A+
第 45 回無担保社債(社債間限定同 順位特約付)
80 億円 2016 年 3 月 4 日 2031 年 3 月 4 日 0.717% A+
第 46 回無担保社債(社債間限定同 順位特約付)
100 億円 2016 年 9 月 9 日 2036 年 9 月 9 日 0.690% A+
第 47 回無担保社債(社債間限定同 順位特約付)
140 億円 2017 年 4 月 14 日 2037 年 4 月 14 日 0.903% A+
第 48 回無担保社債(社債間限定同 順位特約付)
3/3
https://www.jcr.co.jp/
格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:第49回無担保社債 2018年4月6日
上記以外 2018年4月3日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:窪田 幹也
主任格付アナリスト:上村 暁生
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、JCR のホームページ(https://www.jcr.co.jp/)の「格付関連情報」に「信用格付の 種類と記号の定義」(2014年1月6日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、JCR のホームページ(https://www.jcr.co.jp/)の「格付関連情報」に、 「コーポレート等の信用格付方法」(2014年11月7日)、「鉄道」(2011年7月13日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 西日本鉄道株式会社
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。 本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての JCR の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性 の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外 の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、JCR が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入 手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・格付関係者が提供した監査済財務諸表
・格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明 ・格付関係者が提供した格付対象の商品内容に関する書類
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
JCR は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、 独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、 当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. JCRに対して直近1年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、JCRが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、JCRは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、JCRは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。JCRは、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、JCRの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。JCRの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。JCRの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、JCRが保有しています。JCRの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、JCRに無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NRSRO 登録状況
JCRは、米国証券取引委員会の定めるNRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の5つの信用格付クラスのうち、以下の4クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g-7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示はJCRのホームページ(https://www.jcr.co.jp/en/)に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■本件に関するお問い合わせ先